日記・ログ



2009/09/12

【子育て日記-19】
嗚呼、何と云うことでしょう。
坊ちゃんの頬へのキスが達成でき、私の坊ちゃんとの愛に溢れた幸せな日々が過ごせると思っておりましたのに。
成長された坊ちゃんまでは大歓迎でありましたが、まさかもう一人の自分までついてくるとは思いませんでした。
愛しい坊ちゃん達の起床準備からアフターヌーン・ティーの準備、
果ては就寝のご挨拶まで私の仕事を自分と奪い合う羽目になろうとは…流石、私ですね。
そもそも「私」なのですから、その行動パターンから坊ちゃんへの愛の深さまで変わらないのは当たり前なのでしょう。
しかし、たとえ私とは云え、私の坊ちゃんと一緒に居ることさえ腹立たしいではございませんか。
勝ち誇ったような視線を向けて嘲笑うその顔を無性に殴ってやりたくなります。
ですから私も坊ちゃんのお傍で見下すような視線を私に向けて差し上げるのですが。
そんな私達の必死な攻防など目もくれず、坊ちゃん達は仲良く「暴れん坊伯爵」を見に行ってしまわれました。
何故坊ちゃん達はあれほど仲が良いのでしょうか。
私には理解し兼ねます。あくまで、執事ですから。 S.M



2009/09/18
【子育て日記-20】
本日、”あちらの世界”から来た自分は坊ちゃんと唇へのキスを達成されていることを自慢げに語りました。
私も大分長く生きておりますが、これほど自分自身を抹殺してやりたいと思ったことはございません。
その上、坊ちゃんへのキスの仕方から誘惑の仕方までを私に指導するなど、何様のつもりでしょうか。
あくまで、私ですから。
 自分に指導などされずとも、日頃から凄まじく逞しいこの妄想力で坊ちゃんの唇をいただく練習は欠かしておりません。
それにしても、自分自身の顔とは云え、近づかれると無性に殴りたくなりますね。
嗚呼、ですから坊ちゃんもいつも鮮烈なビンタをくださるのですね…。
何となく、坊ちゃんの心境が分かったような気が致します。 S.M



Back